こんにちはこんばんは
本日の映画記録は
「ルックバック」です!
学生新聞で4コマ漫画を連載し、クラスメイトからも称賛されている小学4年生の藤野。
そんなある日、先生から、同学年の不登校の生徒・京本の描いた4コマ漫画を新聞に載せたいと告げられる。
自分の才能に自信を抱く藤野と、引きこもりで学校にも来られない京本。正反対な2人の少女は、漫画へのひたむきな思いでつながっていく。
しかし、ある時、すべてを打ち砕く出来事が起こる。
!!ここからは盛大なネタバレを含みます!!
全体の感想
たった57分に詰め込まれた映像美
ありとあらゆるクリエイターの心をいい意味で破壊するストーリー
人生の不条理に心を折られながら、それでも描くことをやめない藤野に涙が止まりませんでした😭
ただ、なにかを創作したことある人と、そうでない人では感じ方は大きく変わる作品だと感じました
イチオシ登場人物
藤野・京本
左が京本、右が藤野
自分の書く漫画に自信を持ってる藤野と
不登校ながら抜群の画力をもつ京本のダブル主人公
藤野の小学生っぽい調子に乗ってるところや、京本の圧倒的画力を前にして井の中の蛙を食らってるところはとても共感できるし
京本がそんな藤野を目標としてあこがれてる真摯な姿勢もとてもいい
良かった点
まずは創作者の喜びと苦しみに焦点を当てた描写!
オープニングでは連載中の4コマ漫画を徹夜で書き上げるシーンを静かなBGMと空が白んでいく様子で表現しています
先が思い浮かばなくで頭を抱えて、閃いてまたペンの音が鳴って
細やかな描写から藤野の漫画への本気度がうかがえます
有名な雨の中のスキップシーンは息をするのも惜しむほど食らいついて観ました
才能があると信じて疑わなかった自分の初めての挫折、一度は漫画から離れてみたが捨てきれない情熱、そして自分以上に努力してた京本からの賞賛
圧倒的上だと痛感してた人から褒められて、しかもまた漫画が描ける
藤野もそりゃあ感情爆発して駆け出しますよ
あと、背中の表現もいいですね
序盤は漫画を書く背中のシーンもそうですが、自信家な藤野が京本をガンガン引っ張っていく描写が目立ちます
初めて二人で街に繰り出す際のシーンは特に印象的で、憧れの背中を見つめる京本の宝石のようにキラキラ輝く目がとても美しい...大好きなシーンです
終盤、京本が凶刃に倒れて亡くなってしまいます
「自分が漫画を描かなければ京本は生きていた」そう自責の念に潰されそうになる藤野は京本の部屋を訪れ、そこで小学生の時に京本に贈ったサインを目にするんですこちらは原作画像
京本の目線の先にはやっぱり藤野がいて、道は違ってもいつまでも憧れのままで、ずっと京本はその背中を追いかけてて
そんな想いを受け取った藤野は仕事場に戻り、休載してた漫画を描き始めます
日が落ちて、夜が更け、空が明るくなりはじめても
最後に
私、高校までは小説と絵を書いてたんですよね
決して上手くはなかったんですが、藤野みたいに一日中馬鹿みたいに書いてた時もありました
進学を機に時間も取れないだろうからってスッパリやめたんですが、これを観てまた書きたくなったなぁ...
創作は自己満足だし苦しい時もあるし、でも一度喜んでもらえると辞められなくなるんですよね
それを繋がりと呼ぶか呪いと呼ぶかは別問題ですが笑
1時間もない作品なので是非皆さんも観てみてください!!
ではでは~