こんにちはこんばんは
本日の映画記録は
「狂った一頁」です!
〜あらすじ〜
元船員の老いた男は、自分の虐待のせいで精神に異常をきたした妻を見守るために、妻が入院している精神病院に小間使いとして働いている。
ある日、男の娘が結婚の報告を母にするため病院を訪れ、父親が小間使いをしていることを知る。
娘は自分の母が狂人であることを恋人に悟られないよう懸念している。
娘の結婚を知った男は…
!!ここからは盛大なネタバレを含みます!!
実はこれ、もう3回ほど見ています。
最初はアマプラでたまたま見つけて、な...なんだこの映画はとなって
そこから定期的に見るようになったお気に入りの映画です
まず製作年、なんと1926年...大正時代です
白黒映画、BGM以外音声もありません
それを補うほどの前衛的な演出、ほんと大好き
精神病棟が舞台なので、終始ずっと陰鬱というか、重苦しい雰囲気が漂ってます
一貫して登場する踊り子が狂気的に美しい...ずっと見てられるけど
ずっと見てたら精神病むでしょうねー
雷の表現を切り絵にしてフラッシュで画面に写したり、カメラ視点そのまま人物だけを退場させたり
(分かりにくくてすいません...)
白黒映画だからなのか、激しく画面が動いても酔いにくいのもいいポイント
ストーリーは周囲の雰囲気や表情から察するスタイルです
自分のせいで精神病棟に入院している妻に対して、
見守りと贖罪の意味をかねて同じ病院内で用務員?として勤務している夫が主役です
夫は妻を心配しつつも、嫌がる妻を無理矢理病院から出そうとするあたり、
気持ちに寄り添うつもりはなさそう...
むしろ世間体を気にしてる感がじんわり伝わってきます
物語が進むにつれ疲弊する夫、途中から夫の妄想(むしろ幻覚)が現実入り乱れで、どこまでが妄想なのか訳がわからなくなります
途中、福引きで1等賞が当たり、賞品のタンスを背負ってやったー!ってなってる夫は、愛らしくも物悲しさがあります
ストーリーをじっくり追う映画というよりは、映像演出と狂気を摂取したいかたにオススメです!